JINS

事業と実学

2013年3月25日

私は、今、大学院に通っています。慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)の修士課程で、社会科学を学んでいるんです。

これが結構大変です。事前に分厚い課題図書を読み込んでからディスカッションに臨む必要があるので、大変です。やっと慣れてきましたけど(笑)。

なぜこの年齢で、しかも、事業経営をしながら、わざわざ大学院に通うのかとよく聞かれます。

前から行きたかったんですよ、実は。それは、「ある事業が、どういう理由でうまくいったのか」「どういう理由でうまくいかなかったのか」という学者の分析を、自分自身の実際の経験に当てはめて整理することに非常に意味があると思っていたからです。

大学の教授は、さまざまな事象から抽出した原理原則を教えてくれます。一方、私たち事業家は、まともではない(?)日常を生きています。経験したことがない課題に、毎日のように直面しますから。

私は常々、「原理原則と、事業家としての日常体験をぶつけると、大切なものが見えてくるのではないか」と思っていました。それで、自分がやりたいことを学べるところを探した結果、慶應のSFCに行き着いたというわけです。筆記試験を受け、面接も受けて入学しました。

今は、まさに興味のある分野について学ぶことができています。
勉強のための勉強ではなく、あくまでも事業の成果に結びつけることを前提にして通っています。現に、社内ではまだ検討しきれていない分野を研究できています。

それは、「なぜ、消費者は不合理なのか」ということです。
JINSは今、世界で一番「価格対クオリティ」が高いと思っています。合理的に考えれば、「このブランド品が大好き」とか、「30分位かけた、丁寧な接客を経て眼鏡を買いたい」といったお客様以外は、皆様、JINSユーザーであっても良いと思っている位です。でも実は、そうはなりません。情報の非対称があるのか、それともJINSが満たしていない重要なニーズがあるのか、全く違う何かがあるのか...深く追及したいと思っているのです。それに、「組織とは何か」「経営者の役割とは何か」といった本質的なテーマについても学んでいます。

明確な目的意識があるので、学習意欲も湧きます。週1回の講義ですが、予習・復習含めて15時間近く使います。クタクタになりますが、大学院に通っている時間はとても贅沢で、幸せです。

大学院で学んでいることについてはまた今後、折に触れてご紹介していきたいと思います。

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