JINS

会社組織におけるコミュニケーションについて

2013年5月20日

世の中では、コミュニケーションが大事だとよく言われます。
しかし、コミュニケーションとはいったい何なのか。定義も、方法論もあまり定まっていないように思います。

私は会社を経営している中で、コミュニケーションの重要性についてことあるごとに強く感じてきました。しかし、うまく指導できていたか、社員のコミュニケーション能力を明確に高める術を持っていたかというと、どうでしょうか。はっきりと「自信あり」、とは答えられない気がします。

改めて考えてみると、コミュニケーションは「十字」だといえます。「上司との関係」、「部下との関係」、そして、「同僚との関係」。自分より上があり、下があり、横の関係があるという方向性です。これは、一つの方向性においてうまくいけばよいというものではなく、バランスよく高いコミュニケーション能力を発揮できなければ、組織でリーダーシップを発揮したり、マネジメントのポジションに就いたりすることはありません。仮に、一時的にそのような時期があったとしても、いずれ、そのポジションにふさわしくなくなる日が来るでしょう。

逆に、この十字が会社内の各レイヤーにおいて非常に有効に機能していれば、その十字が重なって「網」に進化します。網になれば、漏れがなくなります。コミュニケーション不足によるポテンヒットも、部門間の不具合も、立場による誤解も、限りなく少なくなるはずです。

よって、強さを保ったまま会社を大きくしていくには、会社レベルと個人レベルの「コミュニケーションの向上」が不可欠なのです。ジェイアイエヌは、速いスピードで成長と変化を遂げています。この変化に、組織のコミュニケーション能力が追い付いていかなければなりません。上意下達ともいうべき、上から下のコミュニケーションはまだ良いのですが、その逆、つまり、現場からのインプットを得て、上にきちんとアウトプットするという健全な情報流通を保つことは、極めて難易度の高いことです。

この十字のコミュニケーションを健全に取れるためにはまず、現場や部下と信頼関係を築き、常に実態に基づいた情報が上がってくる状態、「吸い上げる力」が必要です。そして、上司に正しく伝達し、全体を動かしていく「伝える力」も必要です。どちらが欠けても、上下のコミュニケーションは成立しません。それに加え、仮に狭い領域で上下の関係がうまく成り立ったとしても、部門を超えた「横連携」がうまくいかなければ、大きなものを動かしていくことはできないでしょう。

これができるようになるためには、私をはじめとするリーダーが「コミュニケーションが重要である」と強く意識することが何より大切です。また、各メンバーも、「現場のリーダーシップ」にしろ、「良質なフォロアーシップ」にしろ、自らの役割を高いレベルで全うするには、コミュニケーションを意識し、発揮能力を高める努力が不可欠だと自覚してもらわなければいけません。

コミュニケーションというのは、単なる対人印象の話などではなく、組織のあり方にも通じる、もっともっと奥深いものだと思います。

事業の世界にいる限り、この奥深さとは、おそらくこれからも一生付き合っていていくことになるでしょう。

※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。