JINS

勘と経験について

2013年8月 6日

最近、「勘がいいですね」と言っていただくことがたまにあります。確かに、「こういうことが起こりそうだな」と感じたことや、「こうなるんじゃないか」と話したことが、実際に起こることが最近増えてきた気がします。

そこで、多少なりとも勘が良くなってきたのは何故か、どうすればもっと勘を磨くことが出来るのかを改めて考えてみました。

正解かどうかはわかりませんが、勘は「経験からくるもの」、もっと言うと、「試行経験の蓄積で得られるもの」ではないかと気づきました。これは、「とにかくやってみる」という「試行」であって、「思考」でないことがポイントです。

そもそもリーダーは「考えすぎてはダメ」なのではないでしょうか。10手先、20手先まで読もうとして深く考えすぎる人は、「一歩目」がなかなか踏み出せません。考え尽くして解を出した頃には、既に状況が変化していて解が通じない、ということも往々にしてあります。考えすぎるリーダーに率いられた組織は、結局において成果にたどり着かないだけでなく、「組織に失敗体験が溜まらない」という点でも成長に限界があるのではないかと思います。

振り返ると私は、少しの成功に対して、数多くの失敗をしてきました。それは今振り返っても、決して褒められたものではありません。失敗は失敗ですから。しかし、これまで要所で発揮してきた「勘」というものが、今までの試行経験、失敗経験から来ているものだとすれば、決して後悔はありません。

私が大きな影響を受けたユニクロの柳井社長の著書にもある「一勝九敗」はまさにその考えではないかと思います。致命傷を避けつつも、試行錯誤や失敗を繰り返しながら成功にたどり着く勇気は、「考えすぎて動けない」ことと対極にあります。

これからも私は、「思考時間」より、「試行回数」を積み上げていくつもりです。その結果として、勘が更に磨かれるはずです。そして、ジェイアイエヌという組織には試行経験が蓄積されます。これは、思考に時間をかけ、会議ばかり繰り返していては決して得られない、何より重要な財産だと思います。

※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。