JINS

先を見据えて経営するということ

2014年11月26日

当社は、2014年8月期の決算で、上場以来初の減収減益となりました。
これは、自らを省みる非常に良いきっかけになりました。

自らを省みてわかったことは、「志」は変わっていないということです。何をやりたいか、どうしたいかは、一切変わってはいない。

私は常々、「ワイパーを見て経営をしない」ということを心に留めています。
仮に雨の日の運転でワイパーをつけていたとして、ワイパーに気をとられて目で追いながら運転するとまっすぐ進めず、思ったところにたどり着くこともできません。雨だろうと、嵐だろうと、常にまっすぐ遠く先を見て経営を行うことが何より大切なのです。

JINSは、店舗の正社員を対象に、年間の平均給与を約10%引き上げることを決めました。JINSの店舗数と社員数からすると、これはかなりの支出増になります。上場来初の減収減益となった今、なぜ給与を上げるのか。それは、「ここで給与を上げなければ後悔する」という思いがあったからです。

「低い給与で、高い業績を上げている会社」と、「高い給与で、高い業績を上げている会社」のどちらが良いのかを考えたときに、私は、JINSを後者の会社にしたいと思いました。JINSは製品の新しさと質の良さに着目されて成長してきました。そして、それを支えていたのが優れたオペレーションです。無駄なく、無理なく、店舗スタッフがお客様にサービスを提供できるようなオペレーションです。2年前私は、接客についてこのように 書きました。

この考えは、今でもブレていません。しかしながら現場では、お客様が商品について何か聞きたそうにしていらっしゃるにもかかわらず、スタッフからのお声かけができていないといったことが起きていました。Air frameやJINS PCのヒットによって、接客を中心とした現場力が弱まりつつあることを感じたのです。だからこそ改めてJINSのあり方を示し、お客様に向けた真摯なサービスを取り戻したいと強く思いました。そして、このメッセージを真摯に伝えるためにも、このタイミングで給与を上げることが必要だと感じたのです。

ワイパーを見て経営をするのであれば、ここで必要なのはコストカットなのでしょう。事実、いくつかのコストについては大胆に見直し、大幅にカットしたものもあります。しかし、私は遠くを見据えています。現場で適切にお客様をサポートできれば、結果的に売り上げや利益はついてくると確信しています。

では、JINSにとって遠くにあるものは何でしょうか。

それは、Magnify Lifeです。「アイウエアを通じて、見るものだけでなく、人々の人生をも拡大し、豊かにしたい」という我々のビジョンです。

私はヒットしたJINS PCを仕掛ける前から、JINSのアイウエアを「世界中の人々が使うものにしたい」というイメージを持っていました。その具現化のために、2010年に中国進出を果たし、今年は米国進出を決めました。中国事業は、既に黒字化を果たしています。中国のお客様がJINSを買ってくださり、かけてくださっているということです。

ワイパーではなく、その遠く先にある未来を見据えると、ワクワクした気持ちになってきます。

私は、誰よりもJINSの今後に期待しているのです。

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